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デジタルトランスフォーメーション検定とは?DXに有効な資格を紹介
目次
企業が生き抜くためにはDX推進が欠かせません。DX推進に役立つ資格として「デジタルトランスフォーメーション検定」がありますが、どのような資格なのでしょうか。
この記事では、デジタルトランスフォーメーション検定の概要とDX推進に役立つ資格を紹介します。最後まで読めば、スムーズなDX推進に生かせるでしょう。
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ノーコードAIツールUMWELT紹介ページ(活用事例あり)
デジタルトランスフォーメーション検定とは?
デジタルトランスフォーメーション検定とは、デジタルトランスフォーメーションの現状や技術といったDX推進に必要な知識を学べる試験です。試験は「DX推進アドバイザー認定試験」と「DXオフィサー認定試験」の2種類があります。それぞれの違いをチェックしましょう。
企業に必要なDXの知識が身に付く
デジタルトランスフォーメーション検定とは、一般財団法人「全日本情報学習振興協会」が主催する試験で、企業のDX実務者やエンジニア、責任者、アドバイザーを認定します。
デジタルトランスフォーメーションに関する制度やITについて幅広く学べるため、DXビジネスを展開しようと考えている方にも適した試験です。
DX推進アドバイザー認定試験
DX推進アドバイザー認定試験は、DX推進の実務者を目指す中級者の他、一般管理職や業務リーダーを対象とした試験です。自動車・金融・流通・医療・情報・通信・ITサービスといった業種で求められています。
出題形式は、2択と4択の選択式(100問)です。70%以上正解すると合格ですが、難易度に応じて合格基準が変わることもあります。受験料は1万1,000円(税込み)です。
受験方法は、オンライン受験と公開会場受験の2種類があります。オンライン受験は、インターネットが使えるパソコンと360度ウェブカメラがあるといった条件を満たせば、自宅・会社を問わず受験が可能です。公開会場受験は、北海道・東北・関東・中部・関西・九州地方で受けられます。
(参考: 『DX推進アドバイザー認定試験』)
DXオフィサー認定試験
DXオフィサー認定試験は、管理職・IT関連業務担当者の他、プロダクトマネージャーやエンジニア、ビジネスデザイナーを目指す方を対象とした試験です。自動車・金融・流通・医療・情報・通信・ITサービスといった業種で生かせます。
出題形式は、選択式(100問)と記述式(5問)です。合格基準は正解率70%以上ですが、試験の難易度により変わります。1万9,800円(税込み)の受験料が必要です。
DX推進アドバイザー認定試験と同様に、オンライン受験と公開会場受験があります。公開会場受験は、関東・関西・中部地方で受験が可能です。
(参考: 『DXオフィサー認定試験』)
デジタルトランスフォーメーションを正しく知る
デジタルトランスフォーメーション検定に挑戦することも大切ですが、基本的な知識を身に付けることも同じように大切です。ここからは、デジタルトランスフォーメーションの基礎知識を解説します。
デジタルトランスフォーメーションとは
デジタルトランスフォーメーションは、スウェーデンのウメオ大学の元教授、エリック・ストルターマン氏が論文内で提唱したものです。論文では、デジタルトランスフォーメーションについて「AI・IoTなどが浸透することで生活がより豊かな方向へと変わること」と定義しています。
デジタルトランスフォーメーションを直訳すると「デジタル変革」ですが、単なる変革ではなく、これまでの価値観や枠組みを根本的に変えるような変革を意味します。
DXリテラシーを高める方法
デジタルトランスフォーメーションを推進する際は、従業員が一丸となって企業が抱える課題の解決に取り組むことが大切です。そのためには、従業員のDXリテラシーを高める必要があります。以下は、DXリテラシーを高める方法の例です。
・デジタルトランスフォーメーションの必要性を理解する
・日常業務に疑問を持ち課題を見つけ出す
・デジタル技術の最新情報を把握する
・DX推進に用いるツールの活用方法を理解する
・失敗や成功体験を共有できる環境を整える
・講習会や研修会に参加する
・DX推進に関する資格を取る
外部の講習会・研修会に参加すると、他社のDX推進事例が参考になるケースもあります。他社の事例を見れば、自社がDX推進に取り組むイメージもつかめるでしょう。デジタルトランスフォーメーションの基礎知識を身に付け、自社の課題から解決策を生む発想力を高めることが大切です。
デジタルトランスフォーメーション検定以外にもDXに役立つ資格
スムーズなDX推進には、さまざまな資格の取得がおすすめです。ここでは、DX推進に役立つ資格の概要や業務での活用方法を解説します。各試験の難易度も紹介しますので、取得のしやすさも考慮し、最適な資格を見つけましょう。
DX検定™
日本イノベーション融合学会主催のDX検定™は、ビッグデータやAI、クラウドなどのITトレンド、ビジネストレンドに関する知識の理解度を証明する試験で、受験料は6,600円(税込み)です。
出題数は120問で、スコアごとに異なる認定証を発行します。600点以上は「スタンダードレベル」、700点以上は「DXエキスパートレベル」、800点以上は「DXプロフェッショナルレベル」です。
合格者は名刺などへオープンバッジを掲載でき、企業はDX人材育成のきっかけとして活用できます。
(参考: 『DX検定™(日本イノベーション融合学会 *ITBT(R)検定)』)
+DX認定資格
+DX認定資格は、DX推進に欠かせないリテラシー・スキルを証明できる資格です。試験はオンラインで、自宅・職場から受験できるメリットがあります。全30問のうち、80%以上の正解で合格です。8,800円(税込み)の受験料がかかります。
IoT検定制度委員会が行っていることから、信頼性の高さも魅力です。名刺・SNSなどで、ITやデジタルに関するスキルを証明する際にも役立ちます。
(参考: 『+DX認定とは?|IoT検定』)
ITストラテジスト
ITストラテジストは、企業の経営企画など、IT戦略を計画するスキルを証明できる国家資格です。試験は年1回(4月)、4つの試験時間に分けて行います。出題形式は、多肢選択式(四者択一)と記述式、論述式で、受験料は7,500円(税込み)です。
資格を取得すれば、経営戦略に基づいた企画を行うコンサルタント業務に生かせます。また、経営ポジションへのキャリアアップにも役立つ資格です。
(参考: 『ITストラテジスト試験|試験情報|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』)
ITコーディネータ
ITコーディネータは、経営者の立場からIT経営に役立つITサービスの支援や推進をサポートするプロフェッショナルです。経済産業省も推進しています。
ITコーディネータ資格の認定を受けるには、ITコーディネータ試験の合格とケース研修の修了が前提条件で、資格認定申請を4年以内に完了しなければなりません。
ITコーディネータ試験の出題形式は、選択式(40問)、必須問題(60問)です。受験料は1万9,800円(税込み)で、資格認定申請時および2回目以降の年度末更新時には、2万2,000円(税込み)がかかります。
(参考: 『ITコーディネータ資格取得サイト|ITコーディネータを目指す方へ』)
プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャは、プロジェクトの責任者としての能力があることを証明する国家資格です。試験は年1回で、10月に実施します。出題形式は、多肢選択式(四者択一)と記述式、論述式で、受験料は7,500円(税込み)です。
有資格者は、プロジェクト達成に向けたメンバーの支援と成長、問題への適切な対応などの役割を果たします。定量的な評価がしづらいプロジェクトマネジメントのスキルを資格で証明することで、客観的な判断が可能になり、キャリアアップにも役立つでしょう。
(参考: 『プロジェクトマネージャ試験|試験情報|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』)
AWS認定資格
AWS(Amazon Web Service)認定資格は、クラウドサービスのAWSに関する知識を持っていることを証明できる資格です。
認定資格には基礎的な理解を目的とした「Foundational」、AWSの実務経験が1年以上程度ある方向けの「Associate」、2年以上の実務経験がある方向けの「Professional」、特定分野での高度なスキルを証明できる「Specialty」の4種類があります。
受験料は、Foundationalが1万1,000円、Associateは1万5,000円、ProfessionalとSpecialtyは3万円です。
(参考: 『プロジェクトマネージャ試験|試験情報|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構』)
DX推進で資格を取得するメリット
DX推進に関する資格取得のメリットは以下の3つです。
・デジタルトランスフォーメーションに関する能力の証明になる
アピールポイントとしても使えることから、会社からの評価につながる他、転職でも役立ちます。
・デジタルトランスフォーメーションに関する知識が身に付く
資格取得の際には、DX推進に関する知識を網羅的に学習します。
・市場価値が高まる
近年、さまざまな企業がDX推進のために人材を探しています。需要が多いことから、有資格者は高い市場価値を得られるでしょう。
DX推進にはツールの導入が重要
デジタルトランスフォーメーション検定などの有資格者を確保するだけでは、DX推進は成功しません。企業の競争力をより高めるには、ツールを導入して進めることが大切です。デジタルトランスフォーメーションに役立つツールにはさまざまな種類があります。
ここで紹介するツールから、自社に役立つものがないかチェックしましょう。
データ共有ツール
データ共有ツールを導入すると、場所・時間にとらわれずに情報共有が可能です。
これまでの紙媒体やメールによる情報共有は、時間と手間がかかりました。クラウドで情報共有するオンラインストレージを導入すると、インターネット環境があればいつでも情報の閲覧・共有が可能です。テレワークを導入する際にも役立ちます。
データ作成の自動化ツール
請求書の作成やデータ入力などの定型業務は、自動化がおすすめです。自動化することで、空いた従業員をコアな業務に充てられる他、残業時間の削減で浮いた人件費を設備投資に利用できます。
定型業務のような単純で細かな作業は人為的ミスが起きやすく、修正にも時間が必要です。自動化ツールは、人間のように時間とともに疲労が蓄積して注意力散漫になることがありません。
営業活動の効率化ツール
営業業務の効率化には、CRM・SFA・MAといったツールがあります。CRMは、購入履歴など顧客のさまざまな情報を一元管理するツールです。情報が散在しやすい顧客情報をツールにまとめることで、適切なアプローチができるようになり、売り上げ増加につながります。
SFAは、商談情報・進捗状況の可視化や管理ができるツールです。営業担当者がどのようなアクションを取っているのか、行動管理もできることから新人教育にも役立ちます。
MAは、顧客情報管理やメール配信のような人為的ミスが起こりやすい業務を自動化して、営業業務の効率化を図るツールです。
DX推進にはUMWELTが最適!
DX推進のためにどのツールを選べばよいか分からないという企業様には、TRYETINGが提供する『UMWELT』をおすすめします。UMWELTは専門知識がなくとも利用できるDX推進に最適なツールです。ここでは、UMWELTの特徴とDX推進のために導入した企業の事例を紹介します。
自動化や効率化が効果的に推進できる
ノーコードAIツールのUMWELTは、「需要予測」「在庫管理」「自動発注」など業務効率化につながる機能の他、自動シフト作成のような定型業務の自動化機能も備えています。
操作は簡単で、プログラミング言語やデジタルトランスフォーメーションに関する専門知識がなくとも利用が可能です。導入後も、カスタマーサクセスによるサポートや、AIの基礎やUMWELTの使用方法が学べる講習会もあるため安心です。
導入事例を紹介
東急不動産ホールディングス株式会社様は、不動産管理運営事業や不動産流通事業といった幅広い分野で事業を展開しています。グループ企業の東急リゾーツ&ステイ株式会社様では、シフト作成に月10時間以上かかるなど、担当者の負担が大きいことが課題でした。
現在は、シフト作成の制約が多い施設でUMWELTを導入しています。今後は従業員の業務習熟度も考慮し、最適な人員配置を自動化することが目標です。
(参考: 『【東急不動産ホールディングス様】業務提携事例|グループ全体のDXと新規事業開発を推進|TRYETING』)
まとめ
デジタルトランスフォーメーション検定とは、DX推進に欠かせない人材を認定する資格試験で、DXオフィサー認定試験とDX推進アドバイザー認定試験の2種類があります。DX推進には資格取得も役立ちますが、さまざまなツールの導入が必要です。
DX推進には、TRYETINGのAIツールUMWELTをおすすめします。UMWELTは、在庫管理や需要予測などDX推進に役立つ機能を備えています。無料相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
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