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小売業のDXでOMOがもたらす効果とは?デメリットや事前準備も解説
目次
DXはあらゆる企業にとって重要な課題です。小売業では、DXを実現するための取り組みのひとつとしてOMOがあります。それでは小売業のDXにおいてOMOはどのような効果をもたらすのでしょうか。
この記事では、小売業のDXでOMOを実行するメリット・デメリット、活用するために必要なポイントなどを詳しく解説します。
▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説
▼社内のデータをAI化するには?
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小売業のDXはOMOをしっかり理解しよう!
DXは小売業に限らず、企業が市場の中で競争優位性を示すために必要な課題です。小売業では、OMOがDXの成功に大きく関係しています。まずここでDXとOMOそれぞれの意味と両者の関係性を明確にしましょう。
DX化への取り組みとは?
DXは、Digital Transformationの略で、直訳すると「デジタルによる変革」です。広義的な意味では「AIやIoTなどのデジタル技術により社会をより良いものに変革させること」を指します。
ビジネスシーンでは「デジタル技術で新しいビジネスやサービスを創出し新たな顧客価値を提供すること」という認識が一般的です。時代が変化する中で、企業が市場で競争優位性を確立するために押さえておく必要がある課題といえます。
DXを実現するための施策は業種によってさまざまです。小売業のDXで重要視されている取り組みのひとつにOMOがあります。
OMOとはマーケティング手法のひとつ
OMOとは、Online Merges with Offlineの略で、直訳すると「オンラインとオフラインの融合」です。インターネットとリアルを融合し、新しい顧客体験を作るマーケティング手法を指します。
アパレルショップを例に挙げると、ECサイトから商品の試着を予約し、近くの実店舗で試着の上で購入できるサービスです。幅広い選択肢から手軽に好みの商品を探せるECサイトと商品の現物を確認できる実店舗、両方のメリットを享受できます。
OMOと何が違う?O2Oやオムニチャネルの定義
OMOと似た言葉に、O2Oやオムニチャネルがあります。混同されがちですが、これらはOMOと同義のマーケティングではありません。ここでO2Oとオムニチャネルの定義、OMOとの違いを解説しますので参考にしてください。
O2Oの場合
O2OはOnline to Offlineの略で、インターネットで実店舗での購入を促すマーケティング手法です。主な例としては「SNSで新商品やセール情報を配信」「実店舗で使えるオンラインクーポンを配布」などがあります。
O2Oにおけるオンラインは顧客の来店を促すための手段で、メインはオフラインです。オンラインとオフラインを融合した手法のOMOとは、明確に意味が異なります。
オムニチャネルの場合
オムニチャネルは、直訳で「全ての経路」です。つまり、企業と顧客を結ぶ全ての販売チャネルを活用するマーケティング手法を指します。
販売チャネルには、実店舗の他にテレビコマーシャルやテレビショッピング、ECサイト、SNS、インターネット広告、メールマガジンなどさまざまな種類があります。顧客との接点を増やして販売を促進することがオムニチャネルの手法です。
オムニチャネルは「オンライン・オフラインを明確に区別している」「販売促進を目的とした企業側が主軸の手法である」という2点で、OMOと異なります。
OMOはオンライン・オフラインを融合し、顧客の顧客体験を向上させるための手法です。オムニチャネルをさらに発展させた手法ともいえます。
小売業のDXでOMOを実行するメリット
OMOを実行している小売店を「OMO型店舗」といいます。OMOは消費者に軸を置いた手法ですが、店舗側にもメリットがあります。この項目では、小売業のDXでOMOを実行する3つのメリットを紹介します。
ブランドイメージがUPする
OMO型店舗はまだまだ少ないのが現状です。そのためOMOを導入すれば最先端のサービスを提供している企業と認識され、ブランドイメージがアップするでしょう。
また顧客にブランドイメージを伝えやすい点もメリットです。オンラインのみで完結する店舗では、パソコン・スマートフォンの画面を通した印象のみがブランドイメージになります。
しかしオンラインから実店舗へ誘導するOMO型店舗は、店内BGMや照明などを通してより立体的なブランドイメージを伝えることが可能です。
リピーターを増やせる
OMO型店舗はオフラインのみで完結する店舗に比べて、顧客との接点が増えます。ウェブサイトやスマートフォンアプリを通じて顧客の流入量が増えれば、販売拡大につながります。
また新しい顧客体験によって顧客満足度が上がれば、販売チャンスの損失を減らすことも可能です。顧客との良好な関係性を構築し、リピーターを増やせます。
顧客データが集めやすい
OMO型店舗は、インターネットと実店舗の両方で大量の顧客データを取得・蓄積が可能です。
「商品をどのような人が購入したのか」「顧客がどのような方法で購入したのか」「顧客が店内をどのように回っていたか」などのデータを分析すれば、新たな販売戦略や商品開発につながります。
多様なデータから編み出した施策は顧客体験をさらに充実させ、顧客満足度がアップします。
注意!OMOにはデメリットもある
OMOのメリットは豊富ですが、デメリットへの理解も必要です。OMOの実行には、販売チャネルの連携やシステムの連携、新たなデータベースの構築と活用などさまざまなプロセスがあるため、効果が出るまでに時間を要します。
OMOは導入だけでなく、運用にも負担がかかります。運用体制を整備するにはリソース(コスト、人材、データ、資材)が必要です。扱うシステムやデータが大規模で複雑なほど、負担も増大します。
OMO長期的な売上アップを目的とした手法です。そのため短期的な売上アップは難しい部分があります。効果が出るまでのスパンは、少なくとも数か月~半年程を想定しておきましょう。
OMOを活用するために必要なこと
コストや時間などのデメリットを考慮しても、長い目で見れば小売業のDXにおけるでOMOは重要です。OMOをうまく活用するために、必要なポイントを押さえておきましょう。
必要なポイントは主に2つです。この項目でそれぞれの詳細を解説します。
マルチチャネルを導入する
マルチチャネルとは、複数の販売チャネルを活用することです。オム二チャネルが各チャネルを連携させるのに対し、マルチチャネルは独立させて活用します。
OMOがオンラインとオフラインを融合した手法であることから、少なくともそれぞれひとつ以上のチャネルを用意する必要があります。
マルチチャネルを導入すれば顧客との接触機会が増え、認知度や顧客満足度の向上、販売機会や収集データの増加につながるでしょう。
しかし独立した各チャネルでは、それぞれで異なった顧客体験を提供してしまうかもしれません。マルチチャネルの延長戦上にオムニチャネルを意識すると、一貫した顧客体験を提供しブランドイメージを確立できます。
データを活用する仕組みを構築する
OMOでは各チャネルを連携させるために、データベース(顧客、商品、売上など)を一括管理します。そのため「販売チャネルごとのデータ収集」や「管理しやすいデータへの変換」を効率的に行う必要があります。
また、OMOではオンラインだけでなくオフラインの行動データも重要です。実店舗に設置したセンサーなどを通して、顧客の行動データを継続的に収集・活用すれば、より良い顧客体験の提供につながります。
これらを実現するためにもITツールやAIツールを導入し、データ収集・分析に最適なシステム構築が必要です。
OMOはノーコードで誰でも使える『UMWELT』にお任せ!
OMOの実行のためにAIツールを導入しようにも、導入・運用に不安を抱く方もいるのではないでしょうか。
TRYETINGのノーコード予測AIプラットフォーム、UMWELTはDXの専門知識がない方にも扱いやすいサービスです。ここでUMWELTの強みと成功事例を紹介しますので参考にしてください。
ノーコードAIでシームレスな導入
UMWELTは、従来のAIと比べて導入期間を75%、コストを90%削減することが可能です。ノーコードAIを搭載しているため、複雑なプログラミング知識やDX・AIの専門知識は必要ありません。
豊富なアルゴリズムを組み合わせ、商品ごとの販売数量や来店客数の予測、売上予測、在庫計算などのデータ分析をシームレスに行えます。
「アルゴリズムの組合せ方が分からない」「データがうまく処理できない」といった問題が生じた場合は、カスタマーサクセスが課題解決に導きます。
『UMWELT』での成功事例
オルビス株式会社様は「BtoB事業参入」「海外展開」「市場変化に合わせた会社の仕組み作り」を図る中で、既存の需要予測・在庫管理のシステムを変える必要があると考えUMWELTの導入に至りました。
UMWELTにより既存の社内システムでは実現できなかったBtoB商材の需要予測を実現し、通販・実店舗の在庫補充の面でも精度の高い結果を出しています。将来的には、これらの結果を新商品の予測にも活用する予定です。
(参考:UMWELT導入事例|TRYETING)
まとめ
OMOは、小売業のDXを実現するための取り組みです。オンラインとオフラインを融合した顧客体験を提供しブランドイメージの向上や顧客満足度の向上、流入量の増加などさまざまなメリットをもたらします。
OMOの活用には、多数の販売チャネルのデータを収集・分析するためのシステム構築が必要です。UMWELTはデータ分析に有用なAIを誰でも簡単に導入できます。
無料相談も受け付けていますので、導入スケジュールやAI機能についてなど、お気軽にお問い合わせください。
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