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DX推進に必要なKPIとは?DX推進の4つのポイントを解析
目次
現在、経済産業省がDX推進をしていることもあり、多くの企業がDX化を視野に動いています。社内でDXが進めば、業務の効率化やビジネスモデルの変革などのさまざまなメリットを得られます。しかし「DXを進めていても効果が見えない」、或いは「DX推進の正しい方法がわからない」と悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。そこで今回は、明確な目標を持ってDXをより効果的に進めるためにも、KPIの重要性や設定方法、具体的なDX推進プロセスを解説します。
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企業がDXを推進する目的
まずは、なぜDX推進をすべきなのか明確にしなければなりません。企業がDXを推進する目的には、主に以下の3つがあります。
- 生産性向上・顧客体験向上・競争力強化
- 2025年の壁を超えるため
- BCP対策のため
生産性向上・顧客体験向上・競争力強化
1つ目の目的は、業務が改善されることが生産性や顧客体験の向上の他にも、競争力強化につながるためです。DXの推進で、時間の短縮や無駄な業務の削減が可能になり、生産性が向上します。例えば、普段手作業でExcelへデータ入力をしている業務があった場合、RPAによって自動化できます。他にも、競合他社との差別化による競争力強化や、利便性の向上により顧客体験における優位性獲得が考えられます。
2025年の崖を超えるため
2つ目の目的は、政府が課題としている「2025年の崖」を乗り越えるためです。2025年の崖とは、レガシーシステムの残存によって最大12兆円の経済損失につながってしまうことです。これを乗り越えるためにはレガシーシステムからの一新が求められます。これはDX推進においても重要な課題の一つとなるため、企業としても正しい手順で進めなければなりません。
BCP対策のため
3つ目の目的は、DX推進によってBCP対策につなげるためです。BCPとは「Business Continuity Planning」の略で、災害時に最小限の被害で企業の業務活動を継続するための計画を意味します。もし、企業に直接サーバーを構築するオンプレミスのシステムだった場合、地震などの災害によってサーバーが壊れてしまえば業務継続が困難になります。しかしDXが行われれば、クラウドを活用したシステムやデータ基盤が構築できます。それにより企業は直接的な被害を受けないため、BCP対策につながります。
DX推進の4つのポイント
DX推進には、大きく以下4つのポイントがあります。ここからはポイントごとに解説していきます。
- ゴールを明確にする
- 経営層による全社的な改革
- 一貫性を持ったシステムの構築
- 必要な人材を確保する
1.ゴールを明確にする
1つ目のポイントは、DXを進めるうえで経営戦略やビジョンなどのゴール設定を明確にすることです。ゴールを明確にすることで、組織全体が共通認識を持ちながらDX推進ができるため、途中で目的を見失うことがありません。そのためにはKGIやKPIといった具体的な数値を掲げるのがおすすめです。KGIとKPIの意味はそれぞれ以下の通りです。
- KGI(Key Goal Indicator):売上等、企業が掲げる数値目標
- KPI(Key Performance Indicator):KGIの達成に向けて必要な要素
KPIの具体例としては、成約率アップや営業チャネルの強化など、売上を上げるために必要となる詳細な活動が挙げられます。KGIやKPIを設定することで具体的な数値がベースになるため、目標の見える化によって作業の進捗具合が分かりやすくなるでしょう。
2.経営層による全社的な改革
2つ目のポイントは、経営トップのリーダーシップの下、全社的にDXに取り組むことです。まず経営層のコミットメントは不可欠でしょう。なぜなら、DXでは企業文化の変革や組織構成の変更が必要になり、その決定権を持つのは経営層だからです。他にも、DX導入を進める現場ごとに人材や予算の割り当てが必要となり、現場の意識改革も進めなければなりません。
3.一貫性を持ったシステムの構築
3つ目のポイントは、企業全体を俯瞰した一貫性のあるシステム構築です。一貫性のあるシステムは、部門間の情報共有もスムーズに行えます。そのため、シームレスにデータを活用できるようになり、企業の競争力向上につながります。また、システム間の連携もしやすいため、保守運用のコストも減らせるでしょう。
4.必要な人材を確保する
4つ目のポイントは、DX推進に必要なIT人材の確保です。DX推進では、デジタル技術を活用してレガシーシステムを撤廃していくため、ITに特化した人材が中心となって進めていく必要があります。しかし、現在は多くの企業でDX化が進められていることもあり、DX人材が不足しています。したがって、人材の確保が難しい場合には、DX推進を効率的に進められるDXツールの利用もおすすめです。
DXの効果を測定するKPI(DX推進指標)とは?
先述したとおり、KPIとは企業が掲げる売上目標に対して実施すべき重要な要素です。KPIにより、DX推進の進捗状況や効果を把握できます。また、経済産業省でも「デジタル経営改革のための評価指標」として、KPIの重要性について触れています。そこでここからは、KPIの概念や提示された背景をご紹介します。
KPIの概念
DX推進におけるKPIは、自社の経営改革の進捗を判定するために必要となる指標です。経済産業省では、KPIを測定できる「DX推進指標」を公開しています。DX推進指標は「DX推進のための経営のあり方、仕組みに関する指標」と「DXを実現する上で基盤となるITシステムの構築に関する指標」の2つから構成されており、それぞれ35項目の定量もしくは定性指標が示されています。
出典:経済産業省ウェブサイトhttps://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190731003/20190731003-1.pdf
KPIが提示された背景
多くの企業がDX推進に取り組む中、実際のビジネスモデルの変革に至っていないケースが見られるため、現状や課題に対する認識を共有する目的でKPIが提示されました。経済産業省では、KPIを「DX推進指標」という形で公開し、多くの企業で活用されています。
自社に適したKPIを作る方法
ここからは、実際にKPIを設定する方法について見ていきましょう。自社でKPIを設定するときには、経済産業省が公開しているDX推進指標を活用しつつ、より自社のニーズにマッチさせていく必要があります。ここでは、KPIを設定する2つの方法をご紹介します。
ビジネススタイルに応じてカスタマイズする
DX推進指標は、あくまでも共通化されたフォーマットであるため、自社のビジネススタイルに応じた内容へのカスタマイズが求められます。自社に合わせたカスタマイズをすることで、KPIの評価がしやすくなり、より正確に現時点の進捗状況を把握できるでしょう。
分かりやすく明確なKPIを設定する
KPIを設定するときには、従業員全体が分かりやすいような明確な内容を設定するのが重要です。特にDX推進で重要となる社内システムについては、現状を把握した上でのKPI設定が必要です。具体的には、以下のような指標を設定すると良いでしょう。
- 社内のネットワーク構成はどうなっているのか
- 社外からの通信をどのように制御しているのか
- 社内アプリケーションはどれくらいあるのか
- サーバーの保守はいつまでか
- 定期的な棚卸を行っているのか
- OSはサポート対象内になっているのか
- ソフトウェアのライセンス体系は守られているのか
DX推進をサポートする「IT導入補助金」
IT導入補助金とは、社内DXを推進するために国から交付される補助金です。経済産業省がDXを推進していることもあり、政府は企業へのIT投資に積極的です。ただし、IT導入補助金の対象は中小企業や小規模事業所に限られ、大企業は含まれないので注意しましょう。もし、ITツールを導入するのであれば、IT導入補助金に対応した企業のツール選定がおすすめです。
これからDXを導入するならTRYETINGの「UMWELT」
DXを効率的に進めるのであれば、ツールの導入がおすすめです。しかし、DXツールの中でどのツールを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのがTRYETINGの「UMWELT」です。UMWELTには、大きく4つのおすすめポイントがあります。
専門的なIT知識がなくても導入できる
自社だけのシステム構築が可能
クラウド採用で部署間の共有も容易
専門的なIT知識がなくても導入できる
UMWELTはノーコードでAIアルゴリズムを実現できるため、社内に専門的なIT知識を持つ人材がいなくても導入可能です。通常AIアルゴリズムを導入する場合、まずはAI人材の確保が求められますが、UMWELTであればAI人材が不要でスピーディーな導入ができます。人材確保に必要な時間や、その後の構築にかける時間も省けるでしょう。
自社だけのシステム構築が可能
UMWELTは、さまざまな用途に使えるAIアルゴリズムが提供されているため、自社に応じた独自のシステムが構築できます。提供されているAIアルゴリズムとしては、以下のような機能があります。
機械学習
需要予測
自動シフト作成
安全在庫計算
日本語文章要約
画像文字抽出
クラウド採用で部署間の共有も容易
UMWELTは、クラウドを利用したシステムであるため、部署間の共有も容易です。インターネットにつながる環境であれば、社外のどこからでもアクセスできるため、部署を超えた共有や全社的な利用もスムーズにできるでしょう。
まとめ
DX推進におけるKPIは、進捗具合を把握するためにも設定しておきたい指標です。経済産業省から提供されている「DX推進指標」を活用することで、自社のKPIを正しく設定できるでしょう。しかし、DX推進にはDX人材やAIの構築が必要となるため、KPIを設定しても人材確保は必要です。そこでおすすめなのが、DXツール「UMWELT」です。UMWELTは、導入時から運用後のサポートまで充実しており、ツールを導入したことがない方でも安心してご利用できます。また操作性も高く、ブロックを組み合わせる直感的な操作のみでAI分析が実行できるのです。これからDXを推進していきたいと考えている方は「UMWELT」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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