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2交代制のシフト例を紹介!シフト作成・管理を効率化するコツも
目次
製造業や医療関連など、24時間体制の稼働が求められる職場で採用していることが多いシフトパターンのひとつが2交代制です。しかし2交代制は、一般的な日勤のみの職場と比べてシフトが複雑化しやすいというデメリットがあります。
2交代制の職場で管理者として働いていて、適切にシフトを作成・管理するのが難しいと感じている方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、例を交えつつシフトを効率的に作成・管理するコツを紹介します。
シフト作成・管理のコツをつかめば、職場の特徴に合った適切なシフトを短時間で作成できるようになるでしょう。
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2交代制のシフトとは?
1日を2つのブロックに区切り、それぞれのブロックに人員をアサインして交代しながら業務を回す方法を2交代制と呼びます。工場や一部の医療機関など、24時間体制で稼働している職場で採用していることが多い勤務形態です。
具体的な勤務パターンには、日勤・夜勤を同じ労働時間にするものや仮眠時間を確保する代わりに夜勤を長めにするものなど、さまざまなパターンがあります。
なお、24時間体制で稼働している職場の中には、3交代制勤務を採用しているところがあります。2交代制勤務は3交代制勤務に比べて1日当たりの労働時間が長くなるものの、その分休日が多くなるのがメリットです。シフトパターンが2つに限られ、生活リズムを整えやすいのもメリットといえるでしょう。
2交代制シフト採用企業でよくあるチーム編成の例
一言で2交代制といっても、具体的な勤務パターンやチーム編成はさまざまです。ここでは、よくある2交代制勤務の例として、「2直2交代」「3直2交代」「4直2交代」の3つを紹介します。
職場の状況によってどのパターンが適切か異なるため、特徴を理解して導入するパターンを決定しましょう。
【2直2交代】2チームで業務を回す
スタッフを2チームに分けて交代勤務のシフトを作成するのが、2直2交代です。一例として、30人のスタッフを15人ずつに分け、日勤・夜勤を交代しながら働く場合がこれに当たります。
1日に稼働するチームが2つ必要である都合上、2直2交代では休みのチームを作れません。そのため、週末は稼働しない工場など、休日が定められている職場に向いている方法です。
【3直2交代】3チームで業務を回す
3直2交代とは、3チーム編成して日勤・夜勤にそれぞれ1チームを割り当て、残り1チームを休みにするシフトパターンです。A・B・Cの3チームを編成した場合の具体的なシフトパターンの例を以下に示しました。
日付 | 日勤 | 夜勤 | 休み |
1日 | A | B | C |
2日 | C | A | B |
3日 | B | C | A |
上記以外にも、日勤2日・休み1日・夜勤2日・休み1日を繰り返すパターンなども考えられます。いずれの場合でも、2チームが勤務に入って1チームが休みであることは変わりません。
【4直2交代】4チームで業務を回す
4チームを編成して2交代勤務に当たるシフトパターンが、4直2交代です。日勤と夜勤で業務量に大きな違いがある場合、日勤2チーム・夜勤1チーム・休み1チームのように編成する場合に適しています。4直2交代の具体的なシフト例は以下の通りです。
日付 | 日勤 | 夜勤 | 休み |
1日 | A・B | C | D |
2日 | A・D | B | C |
3日 | C・D | A | B |
4日 | B・C | D | A |
時間帯ごとの業務量に大きな差がなければ、休みを増やす目的で日勤・休み・夜勤・休みを繰り返すパターンも作成できます。柔軟性が高く、休みを確保しやすいシフトといえるでしょう。一方で必要な人員が多くなる都合上、人員を確保しやすい大手企業の工場などで採用している傾向があります。
2交代制シフトでよくある1日のスケジュール例
2交代制シフトでは、1日を2つのブロックに分けて人員をアサインします。しかし、ブロックの分け方はひとつだけではありません。ここでは、2交代制シフトを採用している職場でよくある3つのパターンを紹介します。
1日を12時間ずつに分けるパターン
シンプルな2交代制シフトのスケジュールは、24時間を12時間ずつ2つのブロックに分けるものです。具体的なスケジュールは以下のようになります。
・日勤:9:00~21:00
・夜勤:21:00~翌9:00
日勤と夜勤で業務量に大きな差がない職場に適しているでしょう。日勤・夜勤双方の勤務時間が同じになるため、1勤務当たりの負担を均一化できるのがメリットです。
日勤より夜勤の労働時間が長いパターン
日勤を一般的な企業と同様に8時間程度の勤務時間にする代わりに、夜勤の勤務時間を長くするパターンもあります。具体的なシフト例は以下の通りです。
・日勤:9:00~18:00
・夜勤:18:00~翌9:00
上記の例では、拘束時間が日勤で9時間、夜勤で15時間です。夜勤の勤務時間が長い分、途中で仮眠時間を設けるなどして調整することもあります。
日勤より夜勤の業務量が少ない職場など、夜勤の勤務時間を多少長くしても負担が極端に大きくならない職場に向いているでしょう。
日勤の時間を通常より長めにするパターン
夜勤の負担が極端に大きくならないように、日勤の時間を多少延長する代わりに夜勤時間を短縮するシフトパターンもあります。以下は具体例です。
・日勤:9:00~19:30
・夜勤:19:30~翌9:00
上記のシフトでは、日勤の拘束時間を通常より1時間30分延長しています。拘束時間は日勤が10時間30分、夜勤が13時間30分です。夜勤の業務負荷がそこまで小さくない場合や、長時間の仮眠時間を確保できないときに有効な方法といえます。
2交代制シフトでよくある日勤・夜勤ローテーションの例
職場に2交代制シフトを導入するときは、チーム編成や勤務時間だけではなくローテーションも考えなければなりません。ここでは、シフト制の職場でよくあるローテーションのパターンを2つ紹介します。
ある程度まとまった期間ごとに日勤・夜勤を切り替える
1週間や2週間など、ある程度まとまった期間ごとに日勤・夜勤を切り替えるパターンがひとつ目です。週末が休みで1日の稼働時間が8:00~0:00のように、24時間体制でない職場で採用しやすい方法といえるでしょう。
例えば、1週目は日勤として8:00~17:00を担当し、2週目は夜勤として16:00~0:00を担当する、といったやり方です。週末が休みであれば必要な休日を確保できるため、このパターンで問題ありません。
他にも、日勤2日・休み2日・夜勤2日・休み2日のように、一定期間ごとに日勤・夜勤を切り替えるのもひとつの方法です。このパターンであれば24時間稼働の職場でも適用しやすいでしょう。
あらかじめ作成したシフト表に従って切り替える
あらかじめシフト表を作成し、日付・時間帯ごとにどのチームが働くかを振り分ける方法もあります。年中無休かつ24時間体制で稼働している職場にとっては、この方法を採用したほうが運用しやすいでしょう。
1か月単位のように一定期間ごとにシフト表を作成し、各チームの勤務時間や休み日数が公平になるように担当を決めます。
ただし、シフト表を作成する方法は一定期間ごとに切り替える方法に比べて、シフト管理者の負担が増えるのがデメリットです。
2交代制シフトを組むときの注意点
シフト管理者は、2交代制シフトを組むときにいくつか意識しなければならないことがあります。
正しい知識・ルールに基づいてシフトを編成しないと知らないうちに法令違反に陥ることもあるため、ここで基本的な注意事項を見ておきましょう。下記で紹介するポイントは特に重要です。
法令やガイドラインを遵守する
労働基準法によって定められた労働時間・日数の上限や休日、割増賃金に関するルールを守らなければなりません。法令によるルールの一例は以下の通りです。
・1日の労働時間は8時間が上限
・1週間の労働時間は40時間が上限
・1週間に1日以上の休日を与えることが必要
・労働時間に応じて休憩時間を与えることが必要
業種によっては労働時間に関するガイドラインを公開していて、労働時間や休憩時間に関するルールを細かく定めていることもあります。シフト管理者は、さまざまなルールに適合するようなシフトを作成することが必要です。
チーム間で不公平にならないようにする
チームを編成して2交代勤務に当たっている場合、チーム間で不公平な状況に陥らないようにすることも大切です。よくある不公平なシフトには、以下のようなものがあります。
・特定のチームの夜勤が極端に多い
・特定のチームにのみ夜勤明けの日勤が設定されている
・労働時間がチームによって異なる
・連休が多いチームと少ないチームがある
必要な人員を充足することのみを考えてシフトを作成していると、上記の状況に陥りかねません。働きやすい職場環境を実現するためにも、シフトの公平性には十分に気を配りましょう。
2交代制で働くメリット
1勤務当たりの勤務時間が長く負担が大きい2交代制勤務ですが、スタッフにとってメリットも多い働き方です。以下では、一般的な8時間勤務と比較した場合のメリットを3つ紹介します。下記のポイントを魅力的だと感じる方にとって、2交代制はおすすめの働き方です。
出勤日数が少なくても報酬が多い
1日当たりの勤務時間が12時間程度と長くなるため、報酬が多くなりやすいのが2交代勤務の特徴です。夜勤を担当すれば深夜手当が、1日8時間を超えて労働した分に対しては割増賃金が支給されます。
そのため、3交代制で8時間勤務を3回担当するケースに比べて、2交代制で12時間勤務を2回担当するほうが報酬の合計額が多くなるでしょう。報酬面で効率的に働けるのは大きなメリットです。
休日を長めに確保しやすい
勤務間インターバルや休日が長くなりやすいのも、2交代勤務のメリットです。一例として、9:00~21:00・21:00~翌9:00のシフトを組んでいる職場で夜勤明けの翌日が休日の場合、スケジュールは以下のようになります。
・夜勤明け:9:00に退勤
・翌日:休日
・翌々日:日勤で9:00に出勤
上記の例では、夜勤明けで退勤してから次の出勤まで48時間空いています。シフト表での休日は1日であるものの、実質的な休日は2日です。
シフトパターンがシンプルで分かりやすい
シフトが日勤と夜勤の2つに限られるため、3交代制勤務と比べてシフトパターンがシンプルになるのが特徴です。シフトがシンプルになれば作成・管理において考えることが少なくなり、管理者の負担が減ります。
シフト管理者もさまざまな仕事を抱えていることが多く、管理業務に割ける時間は限られます。そのため、シフトパターンをシンプルにして負担を軽減し、本来の業務に使える時間を確保することは大切です。
2交代制のシフト管理を簡略化するならシステム化がおすすめ
2交代制のシフトは3交代制に比べてシンプルであるとはいえ、スタッフのチーム分けや公平なシフト作成など考えなければならないことは数多くあります。そのため、シフト管理を簡略化するといっても限界を感じている方もいるでしょう。
さらに管理業務の簡略化を進めたいと考えているなら、シフト管理システムを導入して自動化を進めるのがおすすめです。システム化を進めることは、業務をシンプルにするだけでなくトラブルやミスのリスクを減らすことにもつながります。
シフト管理システムの導入ならHRBEST
これからシフト管理システムを導入しようと考えている方や、今使っているシステムが使いにくいために乗り換えを考えている方は、ぜひHRBESTをご検討ください。
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AIがスピーディーに最適なシフトを考案
シフトの作成・管理の大部分を自動化したいと考えている方にとって、HRBESTはおすすめのシステムです。HRBESTではAIを活用しており、これまでの勤務実績を分析して得たデータから必要な人員数を算出し、シフトを考案します。
シフトを考案するときには、AIが自動的に各スタッフの熟練度やスキルを考慮してチームを編成してくれるのが特徴です。
人間がスタッフ一人一人の熟練度やスキルを考えて公平なシフトを作成するのは大変なものの、AIならスピーディーかつ正確に作成してくれます。HRBESTはシフト作成の適正化とスピードアップの両方を実現してくれるシステムです。
法令対応がスムーズ
職場においては、労働関連法令や社内で定められているルール、公的機関のガイドラインなどのさまざまな情報を考慮してシフトを作成しなければなりません。時間と共に改正されることも多いため、最新の情報に精通している必要があります。
しかし、一企業のシフト管理担当者が法令やガイドラインの改正を常に把握するのは現実的ではありません。
HRBESTは常に最新バージョンのソフトウエアを使用できるクラウド型のシステムで、法令やガイドラインの改正に合わせて自動でアップデートされます。法改正に気付かず、いつの間にか法令違反状態に陥ることを防ぐのに役立つでしょう。
まとめ
年中無休かつ24時間体制で稼働している職場で採用しているシフトパターンのひとつが、2交代制です。2交代制は1勤務当たりの労働時間が長くなるものの、その分休日が多くなったり報酬水準が高くなったりするなどのメリットもあります。
しかし、2交代勤務はシフト管理が難しくなりがちです。管理をシンプルにしたいのであれば、システム化を進めるとよいでしょう。
これからシフト管理システムを導入するなら、HRBESTがおすすめです。HRBESTは法令や社内ルールに適合するシフトを自動で作成でき、管理者の負担を軽減できます。リーズナブルな価格で利用できるため、この機会にぜひTRYETINGまでお問い合わせください。
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