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デジタルトランスフォーメーションの具体例|国内外企業と自治体も紹介
目次
最近では、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組み、自社でも何かしらの取り組みが必要と感じる人も増えています。
この記事では、デジタルトランスフォーメーションに成功している企業の具体的な事例を紹介します。実際に導入し活用されている事例を知ることで、自社での取り組みのイメージをつかむことができるでしょう。
▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説
▼社内のデータをAI化するには?
ノーコードAIツールUMWELT紹介ページ(活用事例あり)
デジタルトランスフォーメーション(DX)が必要な理由など基本知識を解説
あらゆるデジタル技術を活用し、ビジネスモデルを変革することがデジタルトランスフォーメーションの目的です。デジタルトランスフォーメーションは「DX」と略しますが、「なぜDTではないのか」と疑問に感じる方もいるでしょう。ここでは、デジタルトランスフォーメーションの基本知識をおさらいします。
なぜデジタルトランスフォーメーションをDXと表す?
DXは、デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)の略称です。英語圏では接頭語「Trans」を「X」で表すことから、DTではなくDXと表記します。DTでは意味が通じないことも考えられるため、注意が必要です。
デジタルトランスフォーメーションはなぜ必要?
デジタルトランスフォーメーションが必要な理由は以下の3つです。
・人材不足に対応するため
日本は少子高齢化が進んでおり、企業の人材確保にも影響を及ぼしています。2065年には65歳以上の人口が38.4%を占めると予測されており、少ない人数で現状の生産性を維持しなければなりません。
・2025年の崖に対応するため
2025年の崖とは、既存システムを放置した場合、最大12兆円の経済損失が起こり得るという課題を指した言葉です。
・市場の優位な立場を確立するため
市場には競合他社が存在し、類似したサービスや商品を提供しています。競争力を維持し、市場で生き残るためには、顧客の満足度を高める取り組みや競合他社との差別化が必要です。デジタルトランスフォーメーションによるデータの活用は、その差別化を実現するための強力な手段となります。
デジタルトランスフォーメーションを進めて得られるメリット
デジタルトランスフォーメーションに取り組むメリットを3つ紹介します。これらのメリットを認識し、自社の目標に合わせてデジタルトランスフォーメーションに取り組むことで、競争力を強化し、持続的な成長を達成できるでしょう。
業務効率化・生産性アップにつながる
デジタルトランスフォーメーションには、さまざまなデジタル技術の導入が不可欠です。これにより、業務プロセスが効率化され、作業時間や工数を削減できます。同じ時間でより多くの仕事をこなすことができ、生産性が向上するでしょう。
新規サービス・商品を生み出せる
市場の需要やニーズは常に変化しています。デジタルトランスフォーメーションに取り組むと、競争力が高まり、差別化されたサービスや商品を生み出すことができます。これにより、市場での優位性を確保し、人々の生活を豊かにします。
既存のシステムから脱却できる
2017年時点で、約8割の企業が古いシステムを抱えており、そのまま運用するとデータやデジタル技術の活用が制限されます。デジタルトランスフォーメーションの取り組みにより、既存システムからの脱却を図ることができます。新たな技術の導入が円滑になり、システム保守の課題やコストの問題も解決できるでしょう。
デジタルトランスフォーメーションに取り組む前にはデメリットを知っておくことも大切
デジタルトランスフォーメーションの課題も知っておくと、あらかじめ対策を講じられます。しっかりと内容を理解した上でデジタルトランスフォーメーションに取り組めば、より早く成果を実感できるでしょう。ここでは、2つのデメリットを解説します。
結果を得られるまで時間がかかる
デジタルトランスフォーメーションの成果は、短期間で得られるとは限りません。新たなシステムを構築する予算の不足やスキルのある人材の確保など、デジタルトランスフォーメーションを進める上でさまざまな課題があるためです。3年〜5年を目安に計画を立てるとよいでしょう。
社内全体の理解が求められる
デジタルトランスフォーメーションは、経営層や一部の部門だけで進めても成果につながりません。成果を得る上で大切なのは、会社全体で取り組むことです。
業務フローを大きく入れ替える必要があるなら、会社全体の協力が欠かせません。ITに関する知識が不十分な社員がいれば、教育も必要です。デジタルトランスフォーメーションに取り組む際は、あらかじめ会社全体への周知を徹底しましょう。
【国内企業】デジタルトランスフォーメーションの具体例
実際の事例を通じて、デジタルトランスフォーメーションの取り組みを具体的にイメージしてみましょう。ここでは、3つの国内企業の事例を紹介します。自社でのデジタルトランスフォーメーションの参考にして、具体的な取り組みを検討してみてください。
株式会社長谷工コーポレーション
株式会社長谷工コーポレーションは、LINEアプリを活用したサービスを展開しています。マンションの購入を検討している方に向けて、過去の購入データに基づいて最適な新築分譲マンションを紹介するサービスです。
「いずれはマンションを購入したいが、どこに相談すればよいか分からない」という方への早期アプローチが可能です。
株式会社坂塲商店
株式会社坂塲商店は、荷下ろしロボットを導入しました。荷下ろしロボットの導入前は、毎日1万ケース以上の商品を手作業でパレットからベルトコンベヤーに投入していました。
種類の異なる商品を混載したパレットでも、荷下ろしロボットの前へ移動するだけで作業してくれます。1時間に400ケース〜450ケースの荷下ろし作業を安定的に行うことで、繁忙期でも残業を増やすことなく対応できるようになりました。
菱木運送株式会社
菱木運送株式会社が導入したのは、AIを搭載した自動点呼ロボットです。運行管理者と同等の点呼が可能で、運行管理者の負担軽減を実現しました。
他にも、ドライバーに対する運行業務の注意事項など、運行管理者が言いづらい内容も点呼ロボットを通じて伝えられると期待されています。
【海外企業】デジタルトランスフォーメーションの具体例
デジタルトランスフォーメーションは、海外の企業でも積極的に取り組まれています。以下では、Netflixとドミノ・ピザの事例を紹介します。これらの成功例を参考にして、自社の業務やサービスにデジタルトランスフォーメーションのアイデアを取り入れてみると良いでしょう。
Netflix
Netflixは1997年創設当時、DVDのレンタルサービスを展開していました。その後、サブスクリプション型へ変更し、ユーザーは好きな作品を好きなだけ視聴できるようになりました。
ユーザーの視聴履歴を分析し、興味を持つ可能性のある作品を提案する他、オリジナル作品の製作にも着手しました。現在では、ユーザー数2億人を超える世界的な動画配信サービスへと進化しています。
ドミノ・ピザ
宅配ピザチェーンのドミノ・ピザでは、スマートフォンの普及と並行して、デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいます。2016年には、10秒でピザの注文が完了するスマートフォンアプリを開発しました。その成果もあり、年間収益は約14億ドル(2008年)から約36億ドル(2019年)まで増えています。
【自治体・教育機関】デジタルトランスフォーメーションの具体例
デジタルトランスフォーメーションは、自治体や教育機関にとっても大切な取り組みです。推進することで、利便性の高いサービスを提供できます。ここでは、福井県と練馬区立関町北小学校の2つの事例を見てみましょう。
福井県
福井県は、AI音声対話サービスを導入しています。以前は道路規制情報の問い合わせに電話で対応しており、対応可能時間が限られることが課題でした。
電話対応をAIに変更したことで、24時間365日いつでも電話対応が可能になりました。さらに、1日最大20分〜30分かかっていた電話対応業務を削減できると予測されています。
練馬区立関町北小学校
東京都練馬区にある関町北小学校では、クラウドを活用して校務を効率化しています。通常、多くの小学校で紙媒体の健康観察表を使用していますが、関町北小学校ではアンケートフォームを通じて学校との連絡を行う仕組みに変更しました。
クラウドを利用することで、日々の健康観察表を保健室や職員室に持っていく手間が省けます。送信されたデータは自動的に整理されるだけでなく、養護教諭や管理職といった関係者とリアルタイムで共有されます。また、個人面談の日程調整や学級だよりの配布にもクラウドが活用されています。
デジタルトランスフォーメーションを進める上で覚えておきたいテクノロジー
デジタルトランスフォーメーションに取り組むと、さまざまなテクノロジーに触れる機会があります。覚えておきたいテクノロジーは以下の4つです。
テクノロジー | 内容 |
ビッグデータ | 購入履歴のようなECサイトで収集した情報、SNSのコメント、サーバーのログデータをはじめとした多種多量なデータ |
クラウド | インターネット上の仮想空間にあるデータの保存場所。パソコンのHDDに保存するオンプレミスと異なり、場所や端末を問わずデータにアクセスが可能 |
RPA | ロボティックプロセスオートメーションの略。RPAを使うことで、定型作業の自動化が可能 |
AI(人工知能) | 人間の能力では処理できない膨大な量のデータも高速処理が可能。ビッグデータをAIに活用してユーザーへ新たな価値を提供するテクノロジー |
TRYETINGの『UMWELT』でデジタルトランスフォーメーションに取り組んだ事例をご紹介
デジタルトランスフォーメーションで成果を出したいのであれば、実際の企業に導入事例があるツールがおすすめです。TRYETINGの『UMWELT』は、さまざまな業種のデジタルトランスフォーメーション推進をサポートした実績のあるAIツールです。ここでは、UMWELTの概要と導入事例を紹介します。
専門知識不要で使えるAIツール
UMWELTは、ExcelなどのCSVデータを使って需要予測や在庫管理をすることで、業務効率化を図るAIツールです。
ノーコードAIのため、プログラミングスキルがない方でも運用できます。また、カスタマーサクセスによる運用支援も行っており、導入後に使い方や活用方法で悩んだときも安心です。
春日井製菓株式会社様の導入事例
菓子類の製造・販売を行っている春日井製菓株式会社様は、在庫管理や生産管理に使う需要予測の属人化に課題を感じていました。
属人化を解消し、誰でも需要予測業務ができるようにUMWELTを導入しました。カスタマーサクセスによるサポートもあり、3か月で業務に落とし込める状態まで進んでいます。今後はAIの結果を社内の共通指標とし、あらゆる業務改善に役立てる予定です。
(参考: 『【春日井製菓様】UMWELT活用事例|ノーコードで予測業務を簡単にし、属人化を撤廃|TRYETING』)
アルプススチール株式会社様の導入事例
アルプススチール株式会社様は、スチールロッカーやオフィスチェアといったオフィス施設用家具の製造販売を行っている企業です。製品ごとの製造数は営業チームの勘と過去の受注実績を基に決定していましたが、予測が外れることも多く、在庫の過不足が出る課題を抱えていました。
UMWELTを導入したことで、営業チームはどの製品をいくつ製造するか考える時間が減り、本来の業務に専念できるようになりました。
(参考: 『【アルプススチール様】UMWELT活用事例|補助金の活用でAI導入、在庫削減へ|TRYETING』)
まとめ
デジタルトランスフォーメーション(DX)は、国内外の企業だけでなく自治体や教育機関などさまざまな組織が取り組んでいます。DXには多くのメリットがありますが、一方で結果を得るまでに時間がかかるというデメリットもあります。
デジタルトランスフォーメーションにスピーディーに取り組むのであれば、TRYETINGのUMWELTがおすすめです。さまざまな業種の導入事例もありますので、ぜひお問い合わせください。
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