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クラウドを自動化する意味とは?進められる背景と得られるメリット
目次
クラウド運用を始めている担当者様の中には、システム管理者の負担となっている業務を軽減させたいと考えている方もいるのではないでしょうか。そのような場合に検討したいのが、クラウドの自動化です。
この記事では、クラウドシステムを自動化する意味や、自動化が進められる背景とメリットについて解説します。クラウドの自動化を進めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
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クラウドの自動化とはどういうことか?
クラウドを利用するためには、仮想化されたリソースを利用するために順序立てて、情報を定義したり確保したりする必要があります。
クラウドの自動化とは、いつもは手動で行っているウェブ3層システムの構築などの手順を、システム上で自動に行えるようにすることです。ここでは、クラウドの自動化について解説します。
クラウド・コンピューティングを自動化すること
クラウド・コンピューティングとは、クラウドと呼ばれるインターネット環境で、サーバーやストレージ、ネットワークなどのサービスを利用することです。
クラウドシステムを利用するには、データの前処理などクラウド基盤の運用やセキュリティー対策を手動で行う必要があります。このクラウド・コンピューティングを自動化することが、工程の迅速化と環境のスケーリングに役立つといえます。
進むクラウドシフト
クラウドシフトとは、企業が自社運用している社内システムや機器を、クラウドに移行させることです。クラウドシフトが進む理由として、企業のDX化が遅れていることによる「2025年の崖」問題があります。
「2025年の崖」とは、既存システムの老朽化やブラックボックス化、ITに強い人材が不足しているなどの問題によって起こり得る危機的状況のことです。
この問題を回避するために重要なのが企業のDX化であり、クラウドシフトはDXを進めるために欠かせない要素です。
クラウドの自動化が進む背景
クラウドの自動化が進む背景として、クラウドの運用作業などシステム管理者の負担が増していることが挙げられます。新しいIT技術を取り入れたシステムは、多様化と複雑化が進み、システム管理者はそれに対応しなければなりません。
ITスキルのある人材が不足している企業では、限られた人数で運用作業を行うことにより、業務の負担が増します。増大するクラウド運用業務を軽減するため、運用システムの自動化が必要です。
クラウドの自動化が可能なプロセス
ここでは、マルチクラウドとハイブリッドクラウドの概要、自動化できるプロセスを解説します。マルチクラウドとハイブリッドクラウドを取り上げる理由は、システムがより複雑化しやすいためです。
マルチクラウド
マルチクラウドとは、パブリッククラウド(他の利用者との共同利用)同士、プライベートクラウド(専用クラウド環境の専有)同士など、複数のクラウドサービスで構成されるクラウドモデルです。
マルチクラウドでは、クラウドプロバイダがそれぞれ独自の運用・管理ツールを使用していることが特徴です。
それぞれのシステムを異なるプロセスで管理しなければならないため、システム管理者の業務を増やしています。このプロセスを自動化することで、クラウドの種類に関わらずひとつのプログラムで管理・運用することが可能です。
ハイブリッドクラウド
ハイブリッドクラウドとは、複数のクラウド環境を組み合わせて使うクラウドモデルです。複数のシステムで構成されることから、一貫した管理・運用ができません。
それぞれのクラウド環境でのワークロードの可搬性、自動化、管理がある程度組み入れられており、この多様性がシステムへの一貫したサポートを妨げる原因となっています。
既存システムの情報やクラウドリソース、将来得られる情報資産に同じ自動化コードをつけることができれば、一貫した運用・管理を実現できるでしょう。
クラウドなど業務運用自動化を行うメリット
クラウドをはじめ、業務運用の自動化には以下のようなメリットがあります。
・システム管理の負担を減らす
・人材を有効活用できる
・システムのトラブル削減
・コスト削減
ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。
システム管理の負担を減らす
クラウドサービスには多くの種類があり、それぞれ設定や管理方法が異なります。複数のクラウドサービスを使用していた場合、運用設定やセキュリティー対策の個別設定が必要になり、その分システム管理の負荷は大きくなります。
システム管理が複雑化したことにより、業務が増えたり効率が悪くなってしまうこともあるでしょう。システム管理を自動化に切り替えることで、管理にかかる負担を減らしながら業務効率を上げられます。
人材を有効活用できる
企業が効率よく利益を生み出すためには、適切な部署に適切な人材を重点的に配置する必要があります。しかし、クラウドシステムの管理・運用に多くの人材が取られると、思惑通りにはいきません。利益を生む機会を逃してしまうことにもつながるでしょう。
管理・運用を自動化してシステム管理業務が削減できれば、適切な部署に人材を回せます。また、これからのDX化に必要となるIT人材を育成する余裕も生まれるでしょう。
システムのトラブル削減
システム運用を手動で行うと、操作ミスなどによりシステムのトラブルが起きる恐れがあります。場合によっては、ヒューマンエラーによるシステムトラブルから顧客に迷惑をかけてしまい、企業の信用度を下げてしまう事態になることも否定できません。
クラウドのシステム運用を自動化すれば、手動操作が原因となるトラブルを減らせます。誤操作によるシステムトラブルがなくなることで、運用もスムーズになるでしょう。
コスト削減
手動によるクラウドの運用管理には多くの時間と人員が必要になるため、人件費をはじめとするコストがかかります。例えば、手動運用では情報データを守るために24時間365日体制でシステムを監視する必要があり、夜勤手当や休日出勤手当などの費用が必要になります。
また、システム運用を自動化することで人件費にかかるコストを減らし、効率的な運用が可能になるでしょう。
クラウドの自動化における注意点
人材の有効活用やコスト削減など、さまざまなメリットがあるクラウドシステムの運用自動化ですが、自動化を進めることで起こる問題や注意点もあります。
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説しますので、クラウドシステムの自動化を成功させるための参考にしてください。
システム管理のスキルが低下する
クラウドシステムの管理・運用を自動化することで、システムに異常が起きたときも仕組みが分からず、対処できなくなる可能性があります。
手動での管理・運用は手間がかかりますが、クラウドシステムの仕組みや運用手順が理解できるという点がメリットです。
自動化に慣れてしまうと、手動でシステムを回復させなければならない事態が起きたときに発注や受注業務がスムーズにできず、ユーザーの不満を招く可能性があります。問題が起きたときは手動で対処できるよう、日頃から訓練しておくことが大切です。
頻度の少ないオペレーションに気を配る
システム全体を自動化する場合、オペレーションによっては頻繁に使うものと滅多に使わないものなど、使用頻度の差が出てきます。例えば、システムトラブルが起きた際に機能の切り替えを行うオペレーションなどは、使用頻度が低い操作のひとつです。
常に使用しているシステムであれば問題ありませんが、滅多に起動しないシステムは、使う際に不具合が起こる可能性があります。
使用頻度の低いオペレーションは定期的に動作確認するなどメンテナンスを行い、必要なときに使用できないことがないようにしましょう。
生産性が下がる場合がある
生産性とは、労働や設備などの投資によって、どれだけの生産物が得られたかを表す言葉です。クラウドシステムを自動化することで、生産性が上がるどころか、かえってコストがかかりすぎてしまうことがあります。
例えば、システムの内容をよく吟味せずに導入して、目的に合わなかったため再度新しいシステムを購入し、余計にコストがかさんでしまうというようなケースです。
自動化によるコスト削減を目指すなら、運用を全体的に見直した上で進めるようにしましょう。
システム管理の業務効率化ならノーコードAIクラウド・UMWELT
クラウドシステムの自動化など、業務効率化を目指すならTRYETINGが開発した『UMWELT』がおすすめです。UMWELTは、専門知識がなくても導入できるノーコード予測AIです。
ここでは、システム管理の業務効率化に役立つノーコードAIクラウド『UMWELT』の特徴と魅力を紹介します。
データの前処理を軽減しスムーズな活用が可能
UMWELTには、データ活用に必要となる「データ収集・前処理」「AI・モデリング・解析」「実装・システム結合」の3種類の機能が備わっています。
クラウドシステムに格納するために必要となるデータは、前処理などを手動で行う必要がありますが、UMWELTでは不要です。また、データ欠損値の修正や自動取得のためのアルゴリズムが搭載されているので、システム管理者の業務軽減に役立つでしょう。
カスタマーサクセスが課題克服をサポート
新しいシステムを導入すると心配になるのが、使い方が分からないときや疑問があるときに対処してくれるかどうかではないでしょうか。TRYETINGのUMWELTでは、カスタマーサクセスによるレシピ構築代行サポートをご用意しています。
「データの前処理がうまくできない」「アルゴリズムの組み合わせ方について知りたい」などの疑問がある場合には、カスタマーサクセスが問題解決のサポートをします。
まとめ
クラウドシステムの自動化とは、運用に必要なウェブ3層システムの構築などの手順を手動ではなく自動で行えるようにすることです。クラウド運用には、多くの手間と時間がかかるためシステム管理者の負担が増えます。
運用を自動化することで、システム管理者の業務軽減や人材の有効活用、コスト削減などのメリットが得られるでしょう。
システム管理の業務効率化なら、TRYETINGのUMWELTがおすすめです。ノーコードで利用できるAIクラウドシステムなので、システム管理の業務を減らし負担を軽減できるでしょう。
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