BUSINESS
自動化エンジニアの仕事とは?エンジニアの必要性と自動化ツールの選び方
目次
自動化エンジニアは、企業の効率的な仕組み作りを担う職種です。すでにさまざまな自動化ツールが提供されている中で、自動化エンジニアはどのような業務で企業に貢献しているのでしょうか。
この記事では、自動化エンジニアの仕事内容や必要性、自動化するメリットや自動化ツールの選び方を解説します。
▼更にDXについて詳しく知るには?
DXとはどのようなもの?導入が求められる理由やメリット・デメリットを解説
▼社内のデータをAI化するには?
ノーコードAIツールUMWELT紹介ページ(活用事例あり)
自動化エンジニアの仕事とは?
自動化エンジニアは、その名の通り人の手で行っていた作業を自動化する仕事です。具体的にどのようなものを自動化するのでしょうか。ここでは、自動化エンジニアの具体的な仕事内容と自動化が必要な理由を解説します。
作業の自動化の設計から実装
自動化エンジニアとは、主にテスト自動化エンジニアを指します。ツールを活用し、テストを自動で行うための戦略立案から技術検討、実装、実行を担う仕事です。
新しいシステムやソフトウエアを開発した際、テスト(システムが想定通りに機能することの評価・検証)を実施します。テストには設計、実行、結果確認、レポート作成など複数のプロセスがあります。
テスト自動化エンジニアの仕事は、このようなテスト作業の一部または一連のプロセスを自動化し、人手による作業を極力減らすことです。
自動化が必要な理由
近年ソフトウエアの数は増加しており、システムもより複雑で大規模なものに変化してきました。ビジネス環境の変化に伴いアジャイルソフトウエア開発が進んでいます。
アジャイルソフトウエア開発とは、開発工程からリリースまでのサイクルが短い開発手法です。いずれ問題が起きる前提で、リリース後もユーザーのフィードバックを得て継続的に改善を重ねます。
アジャイルソフトウエア開発が主流になると、短いサイクルのリリース・改善のたびにテストを繰り返し実施しなければなりません。
「手作業による大きな負担を軽減するために」また「正確でスピーディーなテストを実現するために」テスト自動化が必要とされています。
自動化で活躍できるエンジニアの種類
自動化に携わる職種には、テスト自動化エンジニアの他に開発エンジニアやRPAエンジニアがあります。
テスト自動化エンジニアとは異なった特性を持つため、プロジェクトに合ったエンジニアの配置が重要です。ここで2つのエンジニアの特徴とテスト自動化における役割を見てみましょう。
開発エンジニア
テスト自動化にはソフトウエア開発スキルが必要になるため、開発エンジニアが行う場合があります。
プログラミングスキルが必要なツールも使用できる人材であれば、スムーズに自動化スクリプトの作成が可能です。プログラミングスキルが不要なツールも知識と技術を生かして複雑なカスタマイズを行い、より効率的なスクリプトを作成できます。
開発エンジニアはシステムの開発工程で高い能力を発揮しますが、テスト全体の理解はテスト自動化エンジニアには劣る傾向です。テストシナリオ・テストケースの作成などの開発前の工程、保守・メンテナンスなどの開発後の工程に苦戦するシーンもあるかもしれません。
RPAエンジニア
RPAはRobotic Process Automationの略語で、直訳すると「ロボットによる業務の自動化」です。
RPAシステムはテスト自動化に限らず、あらゆる定型的なパソコン作業(事務作業や管理作業)をソフトウエア上のロボットで自動化します。
RPAエンジニアは、RPAシステムの要件定義から設計、開発、運用、保守まで幅広く担当する仕事です。ソフトウエアテストでもRPAが活用されているため、スキルを発揮できます。
作業を自動化するメリットと注意点
自動化の価値は「人手による作業を削減できる点」です。手動テストと比較すると大きなメリットが生まれます。しかし自動化の実行にあたって注意点もいくつかあります。ここで作業を自動化するメリットと注意点を見てみましょう。
自動化のメリット
自動化の大きなメリットは、手動による時間とコストを削減できる点です。自動化によって余裕ができたリソースを他の作業に充てられるため、生産性の向上につながるでしょう。
一人当たり人件費20万円のエンジニアが5人で行っていた手動テストであれば、自動化で100万円のコストを削減できます。自動テストは深夜・休日などの営業時間外も実行が可能です。テストのタイミングに合わせてエンジニアを稼働させる必要がなくなります。
同じ条件であれば、自動テストは所要時間も一定です。手動テストのように時間が不確定ではないため、スケジュール管理が簡単になります。
また自動化するとシステムがコードに従って正誤を判断してくれるため、人手による作業にありがちなヒューマンエラーを防止でき、より正確性の高いテストの実現が可能です。
自動化の注意点
自動化の実行には、主に以下の注意点があります。
・導入コストがかかる
・保守運用が必要
・コード通りのテストしか行えない
・テスト自動化に適していないケースがある
テスト自動化には、導入前の技術検討や環境構築、開発にコストが必要です。導入後も継続的な修正が前提のため、保守運用体制を構築する必要があります。「自動化の実装に掛かるコストより削減できるコストが上回るか」が重要です。
自動化はコード通りのテストしか行えません。そのため、明らかな不具合もコードに当てはまらなければ検出されません。
自動化は、同じコードで繰り返しテストを実行する場合に適したシステムです。反対に、継続的にコードを修正する場合や単発で行うテストは、手動のほうが効率が良い可能性があります。
エンジニアは不要?自動化ツールとの関係
自動化を実現するには、自動化ツールの利用もひとつの方法です。自動化ツールには、フリーソフトウエアやオープンソースソフトウエアがあります。
これらを導入する場合、エンジニアは必要なのでしょうか。ここで自動化ツールを導入する理由とエンジニアとの関係性を解説します。
自動化にツールを導入する理由
自動化ツールには「開発言語を用いてコードを書くもの」や「ブラウザ操作を記録するもの」があります。
後者であれば簡単な操作でテストケースを作成し、自動化スクリプトを生成することが可能です。
中にはプログラム言語ではなく、日本語でテストケースを作成できる自動化ツールもあります。このような誰でも使える自動化ツールを導入することで、優秀なエンジニアへの属人化をなくし、テストの質を均一化できます。
また、一度スクリプトを作ってしまえばテスト実施工数の削減も可能です。自動化の目的であるリソースの最小化に貢献します。
RPAツールで自動化できる仕事
経理・財務・人事・総務・営業・マーケティング部など、企業のさまざまな部署で自動化エンジニアではなくRPAツールが使用されています。RPAツールで自動化できる仕事例は以下のとおりです。
・データ入力などの単純な事務作業
・データ収集・分析
・システムのモニタリング・メンテナンス
・電話・メールの問い合わせ
RPAツールは上記のようにさまざまな業務を自動化し、コスト削減や品質向上、人手不足の解消に貢献します。
しかしRPAはAIと違い自己学習能力を持たないため、ルール外の事象には対応できません。そのためRPAツールによるテスト自動化は、人とロボットの共同である半自動化を採用しています。
自動化の後もエンジニアは必要
自動化で他の作業にリソースを充てられ、誰でもテスト自動化システムを扱うことが可能になったとしてもエンジニアは必要です。
RPAツールで自動化できる部分は限られています。また既存のAIツールも、現状は人間の書いたテストコードを基にして部分的な自律性を発揮するレベルに留まっています。
今後技術が発展すれば、人の手を介さない完全なテスト自動化が可能になるかもしれません。しかし完全自動化が進むと、品質が劣化した自動テストが量産される可能性も懸念されます。
そのため仮にプロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーだけで開発プロセスを担えたとしても、運用・保守でエンジニアの専門性は重宝されるでしょう。
自動化ツールの選び方
自動化ツールにもさまざまな種類があります。メリットを享受するためにも、最適なツールの選択が重要です。それでは何を基準に自動化ツールを選べばよいのでしょうか。自動化ツールを選ぶ際の2つのポイントを解説します。
ツールを使う人を考慮して選ぶ
自動化に取り組むチームに合ったツールの選択が重要です。開発エンジニアをメインとしたチームであれば、プログラミングスキルが必要なツールや柔軟なカスタマイズが可能なツールが適しています。
高価で高性能なツールを導入しても、自動化ツールの扱いに長けた人がいなければ効果を発揮しません。
その場合は、誰でも簡単に使えるツールや、学習コスト(新しい知識やスキルを習得するまでに掛かる時間や労力)が低いツールを選ぶとよいでしょう。導入だけでなく「チームが長期的に運用し続けられるか」も見極める必要があります。
目的に合ったツールを選ぶ
自動化ツールはそれぞれ得意とする領域が異なります。そのため開発目的や自動化する対象・範囲を明確にしておくことが重要です。
コスト削減を優先的な目的とした場合は「初期費用や運用・保守費用がどれだけかかるか」「自動テストを何回実行すれば投資した分を回収できるか」などを考慮して適切なツールを選択します。
短いスパンで繰り返すテストの場合は、実行プロセスを自動化の対象とすればコスト・時間の削減が見込めます。
実際にツールを使わなければ目的と対象・範囲に合っているか判断できないという場合は、デモ利用ができるツールを選んでみましょう。
TRYETINGのAIツールならテスト自動化がスムーズ!
広範囲を自動化したい方やできる限り簡単に運用したい方には、ノーコードAIツールがおすすめです。
TRYETINGのノーコードAIクラウド『UMWELT(ウムベルト)』は、多様な機能でテスト自動化をスムーズに実現します。ここでUMWELTの機能とメリット、企業の導入事例を紹介します。
自動化に必要な多様な機能を搭載
UMWELTには、需要予測機能や安全在庫計算、自動シフト作成など業務の効率化を叶えるRPA機能が備わっています。
多数のアルゴリズムを組み合わせ効率的なシステムを実現できるため、テスト自動化にも最適です。自動で過去のデータをモデル化し、最適なプロセス条件を計算できる機械学習も搭載しています。
AIエンジニアのコスト削減も可能に
ノーコードAIは、複雑なプログラミングなしにシステムの自動化(AI化)が可能です。それまでAIエンジニアに頼っていた工程をエンジニア以外の従業員も担えるだけでなく、開発からリリースまでスピーディーに完了します。
UMWELTを導入すれば、AIエンジニアの人件費や教育費の削減が可能です。UMWELTの運用で課題が生じた場合は、カスタマーサクセスが解決までサポートします。専門知識がない方もご安心ください。
導入事例の紹介
ノーコードAIの例として、東芝グループ様が導入している『ifLink』を紹介します。
ifLinkは、さまざまなIoT機器やウェブサービスをモジュール化したIoTプラットフォームです。ユーザーの手で自由に組み合わせ、簡単に便利な仕組みを実現できます。
東芝様ではifLinkオープンコミュニティーを広く公開しており、さまざまな企業が製品開発のためにifLinkを導入しました。
例えば、CO2濃度を検知し自動で換気を行うシステムや、椅子に設置したビーコンで在席状況を確認できるシステムなどが開発されています。
まとめ
自動化エンジニアは、ソフトウエアテストの工程を自動化し人手による作業の削減を目指す仕事です。手動によるコストと時間の削減やヒューマンエラーの防止など、自動化には大きなメリットがあります。
今後も自動化エンジニアは必要ですが、自動化ツールを導入すればエンジニアへの属人化を防ぐことができます。
UMWELTは従来のAIと比べて導入期間を75%、費用は90%削減を実現しました。これまで難しかった自動化ツールのスムーズな導入が叶います。ウェブサイトから無料相談も受け付けていますのでお気軽にお問い合わせください。
UMWELTのサービスページをチェックする
TRYETING
公式
TRYETING公式です。
お知らせやIR情報などを発信します。