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DX推進には社内ツールにAI導入が効果的!効率化できる主な業務も紹介
目次
経済産業省がDX推進は、多くの企業が取り組んでいるビジネステーマです。DXにはさまざまなデジタル技術が活用されており、中でもAI活用に注目が集まっています。今回の記事では、AIツールを導入することでDXがどう進むのか、具体例とともに解説していきます。
▼更にAIについて詳しく知るには?
AI(人工知能)とは?導入するメリットと活用例やおすすめのツールを紹介
▼社内のデータをAI化するには?
ノーコードAIツールUMWELT紹介ページ(活用事例あり)
AIとは
そもそもAIとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、AIの概要について解説します。
AIとは何か
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本では「人工知能」とも呼ばれています。AIは人間の知的行動をプログラム化し、コンピュータが物事を判断して行動をしていく技術です。ビジネスにおいては、データ分析や定常業務の自動化などの業務効率化の手法として、多く用いられています。我々の生活においても、問い合わせ対応で活用されるチャットボットやSiriなどのスマートアシスタントなどに利用されているのです。
業務の生産性向上にAIが必要な理由
全業界で人手不足が問題視される昨今において、業務効率化・省人化のパフォーマンスを発揮するAIは特に注目が集まっている技術です。業務効率化・省人化の結果、企業の生産性向上にも繋げることができます。
AIツールとRPAの違いは?
AIツールと似たようなものに、RPAと呼ばれるものがあります。RPAとは「Robotic Process Automation」の略で、人がおこなっている事務処理を自動化できる技術のことです。AIとRPAの大きな違いは、システム自身に判断基準や業務内容を覚えさせる必要があるかどうかです。AIはアルゴリズムの選択によって、AI自身が考えながら業務をこなしていけます。一方でRPAは、判断基準や業務内容をシステムに覚えさせる必要があるのです。したがって、ルーティン作業の自動化などはRPAで実施するのが効果的です。
企業にAIツール導入が進む理由
企業にAIツールが進んでいる理由としては、以下があげられます。
- 労働力不足が深刻化している
- 政府による働き方改革の推進
- 生産性低下の防止
労働力不足が深刻化している
現在、少子高齢化によって日本国内の人口が減少し続けています。企業においても、人手不足の状況が深刻化しており、今までのように、時間をかけて業務をこなしていくだけでは回らなくなっているのです。そこで、定常業務やルーティン業務などは積極的にAIへ置き換えていき、人手不足を少しでも解消できるよう業務効率をあげていく必要があります。
政府による働き方改革の推進
政府では、長時間労働の防止や有給休暇の消化を義務化するなどの働き方改革を推進しています。その影響で、従業員1人あたりが業務に当てられる時間も減少しているのです。しかし、業務時間が減ったとしても、前述した人手不足が原因で、人でカバーするのも難しいのが現状です。そこで、AIが一部の業務をこなしていくことで労働時間の短縮につながります。
生産性低下の防止
働き方改革の推進により労働時間が減少してしまうため、企業全体の生産性が低下する可能性があります。AIが一部の業務を担うことにより、労働時間の減少や人手不足といった問題を解消できるのです。AIによるデータ処理や処理の自動化は、業務にかける時間を削減させるため、生産性向上に役立ちます。
AIツールの得意分野
AIツールには、以下の得意分野があります。
- 画像認識
- 音声認識
- 言語解析
- 機械制御
- 推論
画像認識
画像認識は、AIに与えられた写真を判別して何らかの判定や処理を施す技術です。具体的には、写真の人物が誰なのかを判別したり、正常なモノと異常なモノを判定したり、監視カメラとして人物を判別したりして役立っています。画像認識を使う場合は、事前に判定すべきモノを移した画像データを大量に学習させ、その写真の特徴を覚えさせておかなければなりません。
音声認識
音声認識は、人が発した言葉をAIが認識する技術です。音声認識が活用されているものとしては、iPhoneに搭載されている「Siri」やスマートスピーカーがあげられます。スマートスピーカーは、人間が「明日の天気は?」と聞くと明日の天気を教えてくれます。さらに、発した言葉を文字として書き起こすことも可能であるため、文字入力が面倒な際にも活用できる技術です。
言語解析
言語解析は、人が発した言葉をAIに分かりやすいように変換する技術です。人間が発する言葉は構造化されていない複雑なテキスト情報であるため、AIが認識しやすい言葉へと置き換えなければならないのです。たとえば、自動返答する機械に対して明日の予定を確認するとき、「明日の予定は?」「明日って会議ある?」など違った言葉の質問が想定されます。こうした問いかけは、人によって異なる曖昧な情報であり、コンピュータで扱うことが困難とされていました。しかし、昨今の言語解析技術では非構造化データの処理精度が高まっていて、複雑な情報でも解析ができるようになっているのです。
機械制御
機械制御では、製造業での製造ラインで発生する不良品の検知や機械作業による正確性の向上を得意としています。特に、製造ラインで発生する不良品の判定は、人が実施するとその人の基準によって、精度がバラバラになってしまいます。そこで、AIによる基準を設けることで、一定の品質で検査が可能となります。
推論
推論にAIを活用することで、物事の予測や原因追及を進めていくことができます。たとえば、製造業における需要予測として、AIが活用されることが多いです。需要予測を実施することで、無駄な発注や生産を減らすのに加え、思ったよりも少なかったことによる販売の機会損失も防げます。他にも、医療分野では病気のリスクの検出や発生した要因の解析も可能です。
AIツールで効率化できる主な業務
AIツールは、主に以下の業務を効率化できます。
- 営業
- 問い合わせ対応
- 人事
- 生産
- 流通
- 保守・安全
営業
営業では、AIを活用した「CRM(カスタマーリレーションシップ マネジメント)」や「MA(マーケティング オートメーション)」によって業務の効率化を実現できます。これらのツールは営業活動を支援するものであり、顧客情報の一元管理やメールマーケティングなどのさまざまな機能を利用できます。今までの営業は、顧客のもとに足しげく通い、顧客との間に信頼関係を構築しながら活動していました。しかし、最近ではオンライン営業が主流になっており、非対面での営業活動をしていく必要性が出てきたのです。そこでツールを導入することにより、情報の一元管理によって、顧客一人ひとりに合わせて適切なアプローチが可能となります。
問い合わせ対応
AIは、顧客からの問い合わせ対応にも効果的です。AIを問い合わせ対応に利用することで、チャットボットによる一時対応が可能となります。問い合わせの中には、オペレーターでなくてもすぐに回答できるものも存在するため、そういった問い合わせは事前にチャットボットで答えてしまうのです。その結果、オペレーターが対応すべき問い合わせだけが、ヘルプデスクに届き、生産性の向上につながります。
人事
人事では、AIを活用することで、従業員の管理や採用活動の効率化を実現できます。具体的には、従業員の出勤状況・スキルの分析・最適な人材の分析の実施です。こうした分析活動により、人事担当者は、本来対応すべき人との対応に時間をさくことができます。
生産
生産現場では、AIによるオートメーション化を取り入れることで、業務効率化につながります。たとえば、生産ラインでの不良品検知を自動化することにより、人間が実施する業務時間を削減できるのです。作業の自動化が進むことにより、人的コストの削減にもつながります。
流通
流通業界においても、AI活用によって作業の自動化が進んでいます。流通では、注文の受注処理や発送の際の検品業務、荷物の仕分け作業を自動化し、人的コストの削減を実現しています。また、物品の配送時には、道路状況や配送ルートを元に最適な道筋を自動検出してくれます。
保守・安全
企業内で運用している設備においても、AIによる事前検知ができます。今までは、設備の点検時に担当者が目視で確認し、機械の状態を点検していました。AIによる点検業務が可能になったことで、担当者ごとに異なっていた点検時の基準を標準化し、精度の高い保守業務を実現したのです。
AIツールを活用した事例と導入効果
AIツールは、さまざまな業務で役立つ技術です。ここでは、以下の技術の事例と導入効果について解説しましょう。
- OCR
- チャットボット
- AIを用いた分析
OCR
OCRとは「Optical Character Reader」の略で、画像のテキスト部分を文字データに変換させる技術です。OCRを使えば、PDFなど画像に記載された文字・文章を読み取るだけで自動的にデータ化が可能です。金融業では、紙帳票のデータをOCRで読み込み、文字データに変換させるなどの活用をしています。
チャットボット
チャットボットとは、入力した情報に対する回答を返してくれるシステムです。チャットボットが活用されているのは、問い合わせ対応や公式のLINEなどです。問い合わせ対応では、あらかじめ決められた選択肢からユーザーが最も聞きたい内容を選択していき、選択肢に応じて、最適な回答を返してくれます。
AIを用いた分析
AIによる分析は、働き方改革のマネジメント体制強化にもつながっています。具体的には、メールやスケジュールなどのデータをAIによって分析し、業務内容の可視化を実施しました。その結果、個人ごとに割り当てる業務量の調整をすることで、適切な量での作業が可能になりました。
AIツールを導入する際の注意点
AIツールの導入時には、何を目的に導入するのかを明確にしましょう。導入目的を明確にしなかった場合、導入自体が目的になってしまい、思ったような効果を得られない可能性も考えられます。さらに、AIによる業務改善の優先度も明確にし、優先順位に従って進めていくのが大切です。
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AIツールの導入は企業内にある多くの業務を効率化できるため、積極的に導入していきたいところです。しかし、数あるAIツールの中から何を選ぶべきか悩む方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、TRYETING社が提供している「UMWELT」です。
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まとめ
現在、労働力不足や人員不足の解消に向けて多くの企業がAIツールの導入を進めています。AIツールはさまざまな業務の効率化につながるため、導入によるメリットを多く得られるでしょう。UMWELTで業務のAI化を推進し、業務効率化を目指してみてはいかがでしょうか。
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