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DX投資促進税制の認定要件を満たすには?DX税制の優遇措置を解説

DX投資促進税制の認定要件を満たすには?DX税制の優遇措置を解説

経済産業省がDXを推進していることもあり、多くの企業がDXの導入を進めています。しかし、DX化に伴って、さまざまな課題が発生し、上手く進められていないのが現状です。要因の一つに、新たなデジタルツールやシステムの導入を進めていくためのコストが挙げられます。しかし、2021年の税制改正で、DX投資促進税制が成立し、DXにかかるコストを抑えることが可能となりました。今回は、DXを低コストで推進したい方に向けて、DX投資促進税制について解説します。

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DX(デジタル・トランスフォーメーション)とは

DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略で、最新のデジタルツールやさまざまなデータを活用し、企業の業務効率化や働き方の改革につなげて競争上の優位性を確立するものです。インターネットの活用が進んでいる日本では、他のサービスに負けないためにも、最新技術やデータを駆使して優位性を確保する必要があるのです。DX推進をすることなく、古いやり方で業務をしている企業は、新たに進出してくるデジタル企業に追い抜かれ、淘汰されてしまうのが現状です。

DX投資促進税制を活用しよう


2021年の税制改正によって成立したDX投資促進税制ですが、どのような税制なのでしょうか。ここでは、DX投資促進税制に関するさまざまな情報を解説します。

DX投資促進税制とは

DX投資促進税制とは、コロナ感染拡大の影響に伴う経済危機の中、DXを実現する事業者支援を目的とした制度です。税制の対象は、「産業競争力強化法」の事業適応計画を認められた青色申告をしている法人です。税制を受けるためには、デジタル要件と企業変革要件を満たした「事業適応計画」を提出し、所轄大臣からの認定を受けなければなりません。近年、多くの企業がDX化に向けた活動に力を入れているため、当制度の導入は日本全体のDX推進につながるでしょう。

制度成立の背景

DX投資促進税制が設立された背景には、DX導入の必要性があります。日本では、高齢化や人口の減少傾向が続いており、企業全体の競争力を向上させていかなければなりません。企業の競争力維持や向上には、デジタル技術を活用したDXが重要です。後ほど解説しますが、「2025年の崖」と呼ばれる問題も懸念されているため、企業ではできるだけ早いDX推進が求められています。

税制措置の具体的な内容について

DX投資促進税制は、2023年3月31日までに、企業で実施したデジタルツールの導入やDX化に向けた施策でかかった費用を対象に適用できます。税制措置を受けるときには、「税額控除」か「特別償却」のどちらかを選択可能です。税額控除の場合は、3%の控除が基本で、グループ企業以外の他法人とのDX活動をしていると5%となります。特別償却の場合は、DXの実現に向けたデジタル関連投資に対して一律で30%の経費計上が可能です。

対象となる資産

DX投資促進税制の対象となる資産は、下記の4つです。

  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • 器具備品
  • 繰越資産

例えば、業務効率化を実現するRPAやERPシステムの導入が対象となります。他にも、ロボットや機械の導入も対象です。

DX投資促進税制の認定要件をチェック


DX投資促進税制の対象となるためには、デジタル要件と企業変革要件を満たした事業適応計画の策定が必要です。ここでは、それぞれの要件について解説します。

デジタル(D)要件

デジタル要件は、主に以下3つを満たしていなければなりません。

  • クラウド技術の活用
  • データ連携
  • 「DX認定」の取得

クラウド技術では、企業で運用しているオンプレミスのシステムを中心に、クラウドへのシステム移行が求められています。データ連携では、自社のデータだけではなく、他社が保持するデータや公開されているデータを連携させて、企業の事業活動へ活用することが大切です。DX認定とは、IPAがDXに対して優良な取り組みをしていると認めた企業に与えるもので、2020年5月15日から実施されています。

企業変革(X)要件

企業変革要件は、以下2つが求められます。

  • 企業全体でDXに取り組むこと
  • 生産性向上が見込まれること

DXは特定の部門や拠点だけでなく、企業全体で取り組んでいくものです。また、単にシステムやツールの導入で効率化を図るのではなく、導入の結果企業として新たなビジネス改革につなげたり、企業利益の向上を果たしていく必要があります。そのため、全社的に意思決定をしながら進めなければなりません。

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DX促進が停滞すると起こる問題

DX促進が停滞することで、以下2つの問題が発生します。

  • 2025年の崖問題
  • レガシーシステムとIT人材不足問題

2025年の崖問題

2025年の崖問題は、DX導入が進まないことによって、2025年以降に最大で12兆円の経済損失が生じるとした問題です。現在、多くの企業で古くから使われているレガシーシステムが残存しており、新しいシステムへの置き換えに苦労しています。要因は、レガシーシステムの多くのブラックボックス化が進んでおり、仕様を把握して移植するのが難しいためです。今後、2025年の崖問題を回避するためにも、DX導入を積極的に進めていかなければなりません。

レガシーシステムとIT人材不足問題

先述したとおり、DXが進まないことによって、レガシーシステムが残存し、システムを保守運用するIT人材の不足が問題となっています。レガシーシステムは、古いほど複雑化が進んでおり、内容を把握した上で新たなシステムに作り変えるのが困難です。さらに、システムトラブルや定期的なバージョンアップをするときにも、内部構造を理解していないと保守運用に時間がかかってしまいます。

DX投資促進税制を活用してDXを推進するには

DX推進が停滞することにより、さまざまな問題が発生してしまいます。そこで、DX投資促進税制を活用して、DX推進を積極化すると良いでしょう。ここでは、DX推進のポイントを3つ紹介します。

クラウド技術を積極的に活用しよう

クラウド技術の活用は、デジタル要件に含まれています。企業でシステムを運用するには「オンプレミス型」と「クラウド型」があります。

オンプレミス型とは、自社内にアプリケーションやデータベースをインストールしたサーバーを構築し、社内の利用者がそのサーバーにアクセスするシステム形態です。社内にサーバーを設置するため、外部からのアクセスが難しく、セキュリティも担保されます。しかし、システムやOSのバージョンアップを定期的に実行しなければならないため、運用保守にコストがかかってしまいます。

一方で、クラウド型とは、クラウド上にサーバーを設置するため、物理的なサーバーが不要なシステム形態です。クラウドには社外からもアクセス可能なため、リモートワークにも対応しています。セキュリティの面でも、通信制限やIP制限をすることで安全に利用できます。管理面では、物理的な管理をする必要がなく、インターネット上でバージョン管理ができるため、楽に管理していけることが特徴です。

クラウドでDX推進を行うメリット

クラウドでDX推進をすることで、以下3つのメリットが得られます。

  • 短期間
  • 低コスト
  • 高い柔軟性

クラウドはサーバーの準備が不要であるため、短期間で、スムーズな導入が可能です。さらに、SaaSと呼ばれるシステム形態であれば、システムのアカウントを購入するだけで、数日で利用することができます。

さらに、自社内のサーバーが不要なことから、初期費用を抑えられるのがメリットです。クラウドは、利用した分だけ、料金が発生するため、必要最低限のコストで利用できます。

また、クラウドでサーバーを構築する場合、他サービスとの組み合わせやサーバースペックの変更を気軽にできるため、利用時に応じたカスタマイズが可能です。例えば、商品の公開日にはアクセスが集中すると予想し、サーバーのスペックを一時的にアップすることができます。

クラウド型AIツールの可能性

DX推進で重要視されているのが、AIの活用です。AIの活用により、さまざまなデータを分析して企業のビジネスに生かすことができます。しかし、AIの活用をするには自社内にAI人材が必要であり、アルゴリズムの構築やシステム開発の際に、時間がかかります。最近では、クラウド型のAIツールが登場しており、手軽にAIを活用できます。

DXを推進するならクラウドAIツール「UMWELT」がおすすめ!

AIを活用したDX推進に取り組みたい企業の方は、TRYETING社が提供している「UMWELT」がおすすめです。UMWELTは特別な環境を用意することなく、既存システムをAI化できたり、既存システムのAI化に伴うコストを大幅に削減できます。通常は、AI人材の確保や育成をした後に、自社に合ったAIアルゴリズムの作成をして導入まで至ります。しかし、UMWELTは既に提供されているアルゴリズムの中から選択できるため、AIの知見がなくても導入できるのです。DX化を推進する上ではレガシーシステムの撤廃が大きな壁となりますが、UMWELTはAPIを通じて利用できるため、既存システムに修正を加える必要はありません。

まとめ

DX投資促進税制は、DX推進を効率的に進めていくためにも、積極的に利用していきたい制度です。制度を利用するためには、デジタル要件や企業変革要件を満たす必要があります。しかし、企業にDX人材がいない場合は、こうした要件を満たすための活動も難しくなります。UMWELTは、導入時から運用後のサポートまで充実しており、ツールを導入したことがない方でも安心してご利用できます。また操作性も高く、ブロックを組み合わせるような直感的な操作のみで、AI分析が実行できます。これからDXを推進したいとお考えの方は、「UMWELT」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

参照文献

Question(DX投資促進税制)|経産省
https://www.meti.go.jp/policy/economy/kyosoryoku_kyoka/dxqa.pdf

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