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DX領域とは?企業でDXが進められている理由も解説
目次
経済産業省がDX推進を後押ししていることもあり、業界業種・企業規模問わず多くの企業でDX推進の取り組みがなされています。このDXには、「ビジネストランスフォーメーション」「カスタマーエンゲージメント」「フューチャーオブワーク」「デジタルエコノミー」の4つの領域が存在します。「どのDX領域を強化していくべきかわからない」という方に向けて、この記事ではDXの4つの領域についての定義を説明し、得られるメリットや推進のポイントを解説していきます。
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DXの定義とは?IT化との違い
DXは抽象的な言葉であるため、正確な意味は実は広く知られていません。ここでは、DXの定義やIT化との違いについて説明します。
DX領域の定義
そもそもDXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略で、最新のデジタルツールやさまざまなデータを活用し、企業の業務効率化や働き方の改革につなげて競争上の優位性を確立することを指します。インターネットの活用が進んでいる日本では、他のサービスに負けないためにも、最新技術やデータを駆使して優位性を確保していかねばなりません。新型コロナウイルスの影響によるリモートワークの普及など、企業のDX化が加速しています。
DXとIT化はイコールではない
DX化と似た意味の言葉に、IT化があります。DX化とIT化の違いは、デジタルツールやデータを手段として使うのか、目的としているのかどうかです。DX化は、デジタルツールやシステムがあくまでも手段であり、最終的なゴールをビジネスモデルの変革としています。一方でIT化は、デジタルツールやシステムの導入によって業務効率化の達成を目的としています。したがって、IT化を達成した先にDX化があります。
DXが推進されている4つの領域
DXには、推進されている以下4つの領域があります。
- 社会や産業のデジタル化(ビジネストランスフォーメーション)
- カスタマーサービスのデジタル化(カスタマーエンゲージメント)
- 勤務形態のデジタル化(フューチャーオブワーク)
- デジタル特化型のビジネスを作り出す(デジタルエコノミー)
1.社会や産業のデジタル化
社会や産業のデジタル化とは、デジタル技術の活用によって業務効率化や業務改革を起こすことで、「ビジネストランスフォーメーション」と呼ばれます。DXでは、デジタル技術の活用が重要な手段の一つであるため、ビジネストランスフォーメーションの重要性も非常に高いです。例えば、製造業では工場内のデータを外部からでもアクセス可能にし、場所を問わずに仕事ができるスマートファクトリー化がビジネストランスフォーメーションに該当します。つまりビジネストランスフォーメーションは、ビジネスに直結する業種の発展に役立つものです。
2.カスタマーサービスのデジタル化
カスタマーサービスのデジタル化とは、デジタル技術やデータの活用により顧客との関係性を構築することで、「カスタマーエンゲージメント」と呼ばれます。企業において顧客との関係性を深めることは、売り上げに関わることから重要視されています。最近では、スマートフォンの普及やSNSの活用により、顧客との関係構築の方法が変わってきているのです。こうした関わり方の変化は、企業のマーケティング活動においてもポイントになるので、企業として取り組んでいく必要があります。
3.勤務形態のデジタル化
勤務形態のデジタル化とは、リモートワークの普及や自動シフト管理のように、ITの力で将来の働き方を変えていくことを意味し、「フューチャーオブワーク」と呼びます。今までは、出社して自分の業務をこなすことが一般的とされてきました。しかし、新型コロナウイルスの影響や働き方改革などにより、一人ひとりに合わせた働き方ができる時代に変化しつつあるのです。
4.デジタル特化型のビジネスを作り出す
「デジタル特化型のビジネスを作り出す」とは、デジタル技術を基に新たな仕事を生み出すことで、「デジタルエコノミー」と呼びます。デジタルエコノミーは、今までになかった新たなビジネスモデルの変革を実現します。例えば、傘や車を共有する「シェアリングエコノミー」と呼ばれるビジネスモデルは、デジタルエコノミーが生み出したモデルです。今後も、DX推進と共にさまざまなビジネスが形成されていくでしょう。
あらゆる企業でDXが進められている理由は?
DX推進が積極的に実施されている理由は、消費者行動の変化と既存システムのレガシー化があげられます。IT技術の進化に伴い、新たな商品やサービスが次々に発信される時代となっており、新規企業の参入も多くなっています。こうした時代の変化に適応するためには、DX化によってデジタル技術を活用した業務形態に変化していき、今までになかったビジネスモデルの変革を実現していかなければならないのです。
また、既存システムの残存により、2025年以降に多大な経済損失が発生する可能性があると言われる「2025年の崖」もDX推進の目的です。企業では、古くから使われているシステムが残り続けることにより、ブラックボックス化が進んでいき、保守運用コストが増大してしまいます。したがって、DX推進によってレガシーシステムを撤廃していく必要があるのです。
DX領域を広げることで得られるメリット
DX領域の拡大には、主に以下4つのメリットがあります。
- マーケティング業務への応用
- 人的ミスが減り効率的になる
- 顧客満足度が上がる
- 労働力不足を解消できる
マーケティング業務への応用
DX領域の拡大は、顧客との関係構築を目的としたツールやシステムの導入につながり、その結果マーケティング業務へ応用できます。スマートフォンの普及により、顧客はいつでも最新の情報を入手できるようになり、さまざまな情報の中から自分に合った商品やサービスを選択できるようになりました。その結果、企業のマーケティング活動にも変化が生まれ、顧客の消費活動を分析し、似たような系統の商品をレコメンドしたりするなど、顧客から選ばれるように宣伝活動をしていくことが重要視されてきたのです。
人的ミスが減り効率的になる
デジタル技術の活用により、手作業で行っていたものをシステムで実施できるようになるため、人的ミスが減って効率的になります。特に、RPAによる自動化を業務へ組み込むことにより、人手不足で困っている企業の救世主となり得るのです。業務時間が削減されることにより、本来取り組むべき企業の変革へ向けた活動などに着手できるようになります。
顧客満足度が上がる
DX領域の拡大により、顧客満足度の向上にもつながります。例えば、顧客からの問い合わせを収集し、AIによる自動分類をすることにより、顧客が最も欲しい情報を的確に伝えることが可能です。また、問い合わせ内容を蓄積していくことで、AIによる自動応答での回答も実現できるでしょう。
労働力不足を解消できる
企業では、人手不足による労働力の確保が求められています。DX領域の拡大は、単純作業のデジタル化を実現できるため、企業の労働力不足を解消できます。特に、RPAによる作業の自動化を導入することにより、決まった時間に同じ処理をする単純作業の自動化が可能です。作業のデジタル化により、作業工数が減って人手が少なくても業務が捗るようになります。
DXを業務に取り入れるときのポイント
DXを業務に取り入れるときには、以下3つのポイントがあります。
- 結果的に何をしたいのかを明確にする
- 企業全体で取り組むことが大切
- 他社の活用事例もチェックする
結果的に何をしたいのかを明確にする
DXでは、導入することによる目的を明確にしなければなりません。目的を明確にせず、「何かできないか」程度の漠然とした認識で進めてしまうと、DXの導入自体が目的になってしまい、活用しきれないでしょう。また、目的の明確化は経営層が中心に考えていき、従業員にも共有していくことが重要です。
企業全体で取り組むことが大切
DX推進を成功させるためには、企業全体で取り組む必要があります。DX推進をする担当者だけがシステムを理解していても、社内全体で共有をしないと認識のずれが生じてしまい、結果的に目的と違うものが導入される可能性があります。DX推進をするときには、現場と協力しながら進めることが重要で、現在の業務を聞きながらデジタル技術を活用したときの業務フローを構築していくと良いでしょう。
他社の活用事例もチェックする
多くの企業がDX推進をしているものの、実際のビジネス変革まで至っていない現状があります。そこで、ビジネス変革に成功した他社の事例を参考にしながら進めると、より効果的なDX化につながります。ゼロの状態から始めるのと比べて、成功するための道のりがわかるため、効率的にDXを進めていけます。
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まとめ
DXの4つの領域に着手することは、企業の業務効率化やビジネスモデルの変革に繋がります。しかし、DX人材の不在により、DX推進を進められないケースも多くあります。UMWELTであれば、DX人材を採用することなくプログラミング不要でAIシステムを構築可能です。DXを活用したいと考えている方は、今回紹介した「UMWELT」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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